
2025年度を迎えるにあたって
市立野洲病院 病院長(病院事業管理者)
前川 聡
日頃より、当院にご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
近年、日本全体で少子高齢化が進み、医療の役割がますます重要になっています。野洲市においても、高齢者の増加に伴い、慢性疾患の管理や在宅医療の充実、救急医療の強化など、地域の医療ニーズが変化してきています。当院では、こうした状況に対応するため、患者さんお一人おひとりに寄り添いながら、必要な医療を提供できる体制づくりを進めています。本年1月には近隣の高度急性期病院である済生会滋賀県病院と新たに協定を締結し、連携病院は滋賀県県立総合病院を合わせ2病院になりました。
また、今年度は新たに医師、看護師、医療技術者など27名の職員を迎えました。多様な分野の新しい仲間が加わることで、診療体制をさらに充実させ、患者さんに選んでいただける病院をめざして、より質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。
昨年4月に開設された野洲市と滋賀医科大学整形外科学との共同研究講座については、今年度1名の特任教授が増員され、骨粗しょう症や脊椎、股関節疾患などの整形外科疾患やリハビリ診療がさらに充実します。また、小児科の外来診療も、本年度から週5日に拡充、脳神経内科の外来も再開できることになりました。
新病院整備に関しては昨年12月に実施設計が完了し、本年1月には県より新病院開設の許可がおりました。2月に起工式を執り行い、来年度末の病院移転に向けて、現在、工事は順調に進捗しております。
病院スタッフが一丸となり、新しい病院への移転を見据えながら、良質で安全な医療の提供はもちろん、経営面の強化に向けて、引き続き取り組んでまいります。市民・関係の皆さまからのご支援・ご協力を、何とぞよろしくお願いいたします。